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福祉の現場から~社労士の視点 障害年金の大切さ(2023/12/20)

はじめに

ホームページの作成にあたり、「ブログを書こう!」と思いました。

飽き性なので、どこまで続くか分かりませんが、とにかく書いてみます(笑)

福祉の窓口で相談を受けていると様々なケースに遭遇します。その中で社労士として感じたことを書いていきたいと思います(事例は実際の相談内容を元に加工してあります)

 

事例1 障害年金の大切さ

 

ある日、Nさんが窓口に来所され「生活保護を受けられますか・・・」と聞いてきました。

私は「生活保護はいつでも申請出来ますよ、どうされたのですか?」とお聞きました。

すると、Nさんはポツポツと状況は語りはじめました。

 

Nさんは両親と兄の4人で生活していました。10代後半で統合失調症を発症し、以降は入退院を繰り返し、現在は実家で生活されていました。Nさんは自分自身が就労しておらず、お金がないことを苦にされていました。それにより、家族からも悪く言われていると思っていたそうです。そこで「自分だけ生活保護を受給出来ないだろうか?」と相談に来所されました。このようなケースは多いです。特に統合失調症を患っている方に多いです。

 

生活保護制度では世帯単位の原則があり、Nさんのようなケースでは、単身で生活保護受給はかなり難しいです。私は「障害年金は受給していますか?」と質問しました。Nさんは「障害年金ってなんですか??」と返答されました。ビックリされるかも知れませんが、障害年金を知らない方も本当に多いと感じています。

 

このような場面では社労士の専門性が発揮されます。初診日や年金加入歴、就労経験を確認しながら、詳細に話しを聞いていきます。Nさんの場合は20歳前発症でした。「確定したことは言えませんが・・・」と前置きした上で、障害年金について説明を行い、障害基礎年金2級の金額をお伝えしました。

 

Nさんに対し「どうですか?月に6万円ほどのお金があれば、ご両親に食費を渡しても、お小遣いは残りますよ(笑)。これなら、大きな顔をして家にいても大丈夫ではありませんか?(笑)」と話しました。Nさんはニッコリしながら「そうですよね(笑)それなら最高です」と言われました。私は市役所が行っている社労士の無料相談を案内しました。その後、Nさんは当課に来所していません(笑)。

 

障害年金は非常に大きな役割を果たしています。

障害基礎年金は将来的に単身で生活するには十分な金額ではありませんが、ご両親や配偶者がご健在の間は、ご本人が穏やかに過ごすことが出来ると金額と思っています。

 

まだまだ障害年金を知らない方は多いと感じています。

障害年金を知らないのは何故でしょうか?・・・私なりに思うところですが・・・経済力のあるご家庭ほど障害年金を知らないケースが多いと感じます。またそのようなご家庭ほど、福祉サービスに繋がるのが遅いと感じています。

 

福祉に関わる士業の先生方、福祉の分野で活躍されている皆様、是非とも障害年金のアナウンスをよろしくお願い致します!

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