昇降時“三点確保”を 死亡災害増え点検票 福岡労働局運送業向け(2025/2/5)
福岡労働局(千葉登志雄局長)は、陸上貨物運送事業で昨年1年間に発生した死亡災害が前年比倍増の8件に上ったことから、災害防止対策状況を点検するチェックリストを作成し、管内事業場に活用を促している。過去の災害事例に基づき、「荷台での昇降時には、両手両足4点のうち、3点で身体を支える“三点確保”を実行しているか」など、合計13項目を設けた。
陸上貨物運送事業とは、トラック事業者や倉庫事業者などの事業者を指す。事故の型別では、荷台からの「墜落・転落」、「交通事故」、フォークリフトによる「はさまれ・巻き込まれ」でそれぞれ2件ずつ死亡災害が発生している。
点検表では、事故の型別にチェック項目を設けた。墜落・転落においては、荷台作業時は安全な昇降設備を使用しているかなど、4項目を挙げている。
交通事故防止に向けては、運転者の十分な睡眠時間に配慮した労働時間管理を行っているかの確認を求めた。同労働局安全課は、「昨年発生した交通事故の死亡災害では労働時間管理上の問題はみられていないが、大きな事故につながる可能性もあるので、事業者には注意をしてもらいたい」と話している。
(以上 労働新聞より)
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