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ビジネスと人権⑫ ILO中核的労働基準⑨ 「ビジネスと人権」推進社労士(2024/11/19)

5 安全で健康な労働条件

 2022年のILO総会において「安全かつ健康的な作業環境」(労働安全衛生)を新たに労働者の基本的権利に関する原則に含めることが決定されました。これによりILO中核的労働基準は5分野へと広がりました。

国内法である労働安全衛生法では、労働災害を防止するため、職場における労働者の安 全と健康を確保し、快適な作業環境を促進する目的のもと事業者等に安全衛生対策を義務付けています。

 労働環境で注意する事項の代表例は・・

 1機械、危険物、電気等のエネルギー等による労働者の危険を防止するための 措置を講じているか?

2有害な原材料、ガス、蒸気、粉じん等による労働者の健康障害を防止する ための措置を講じているか?

3労働者の健康に配慮し、労働時間、休憩時間、作業量の適正化等を図り、 労働者の従事する作業を適切に管理しているか?

4労働者に対して、安全衛生に関する必要な訓練(教育)を実施しているか?

 等々があります。

 国内法である労働安全衛生法を遵守することが大切になります。業種業態によって注意すべき点も変わってきますので、各事業においてしっかりとチェックすることが大切です。

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